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CSR活動 レポート

当法人のCSRの定義

医療法人翔志会は、患者様、社員、社会に貢献し、『医療を通じて、豊かで温かい人との繋がりを社会に築く』というパーパスに基づき、当法人だからできる価値を追究し、地域、社会の期待に応えていきたいと考えています。

 

現状の課題

これまで、「診療を通じて患者様のWell-Beingの実現に貢献する」というミッションを果たす課題について、法人内で話し合ってきました。歯科では「心身の健康は口から」、健康の源は口腔内環境にあるのは常識です。しまし、なかなか一般の人々には伝わらないというジレンマがあります。

現状「歯科は痛みがでたら行くところ」という認知になっています。当法人では、その前提を変えていかない限り、Well-Beingの実現が難しいのではないかという結論に至りました。

 

活動について

「健口」からWell-beingは社会を創る!医療が地域社会の中に豊かなつながりを生む研究

歯科だけで、課題を解決するのではなく、セクターを超えた関わりが必要なのではないかと考え、京都市が主催する「未来の祭典」という地域企業連携企画にエントリーし、ミッションの実現に向けたアクションを起こしてみることにしました。

 

「京都・地域企業 未来の祭典2023」とは

https://community-based-companies.kyoto/kecf2023

 

これまで、京都市の事業の一環として「京都市地域企業未来力会議」が開催され、地域や業界の課題解決につながる様々なビジネスアイデアに加え、継続的なまちの発展に資する “地域企業等による自発的な提案” を促進する活動がされてきました。

2022年からは「公益的な事業者連携による新たな可能性」を模索して民間有志が集まり、今年の9月〜10月の2か月間に渡って「文化自由都市としての実験と交流の舞台」と題した地域企業の社会実験と交流を生み出すイベント「京都・地域企業 未来の祭典2023」という公民連携企画のムーブメントが広がっています。京都市内でチャレンジしたいさまざまなアイデアを募集する動きがあり、当法人も社会課題を解決すべくからエントリーしました。

社会実験について

痛みや不快症状がでて、その解消のために医療機関を利用するのではなく、

もっと「口腔内の健康」の大切さを人々に知ってもらうことができないか。

医療機関がもっているリソースを活用し、Well―Beingについて関心をもってもらい、自分で自分の健康を創ることに気づいてもらうことを目的として、「健口への意識を高めていくための社会実験」を企画しました。

 

写真 : 様々なセクターとのディスカッションの様子

医療知識の啓蒙に留まらず、歯科を身近に感じていただけるよう、京都市やご紹介していただいたスポーツ薬剤師の方、食の専門家などと意見交換し、アイデアをブラッシュアップさせていきました。医療機器も医療機関の検査に使用するのではなく、一般の人々が自分の健康に関心を持っていただくために使えないかというアイデアから、京都発祥のグローバル企業である医療機器メーカーにも協力をしていただいています。

唾液検査機器を活用し、口腔内の唾液から健口度をチェックする試みです。

様々なセクターが協力し合い、実際に体験してもらいながら、自身の健口に関心をもってもらうことを意図したワークショップを企画しました。

写真 : ご紹介いただいたコミュニティーとの意見交換会の様子